U.S. Moving to New Ban for Mad Cow, Officials Say (NY Times)

FDAが牛の脳や脊髄などの危険部位の栄養補助食品や化粧品などへの使用を禁止へ。また牛への動物飼料の使用も禁じる動き。遅すぎって感じだけど、動物飼料についてはまだ規制案にとどまり、消費者団体から批判を浴びている。

Consumer groups expressed outrage that the Food and Drug Administration, which is responsible for regulating animal feed, did not close another loophole, feeding cattle large amounts of cattle blood, chicken waste and other materials that might spread the disease.

どういうひとたちか知らないけど、"Center for Science in the Public Interest" というところが声明文を出してるね。これによれば今回の動物飼料についての規制案("Advance Notice of Proposed Rulemaking")は単純に大統領選までの先送りとして見られてるみたい。

彼らはまた危険部位の栄養補助食品や化粧品への使用禁止についても不完全だとしているのだけど、これはFDA危険部位の定義がUSDAのそれに則っていて、30ヶ月齢未満の牛に限ってはこれを使用できるようになっているから。で、なぜUSDAがその若い牛の危険部位の使用を許しているかっていうと、そもそもこれはBSE検査のときに30ヶ月齢未満では異常プリオンの蓄積が少なくて検査に引っ掛かりにくいから。でもそれって妙な話だよね。日本の検査ではそれより若い牛でもBSE感染の確認がされていたりするし、30ヶ月齢以上に関わらず危険部位の使用は禁止されている。
まぁ、でもたぶん同じ理屈でそのうち日本は若い牛に限って米国産牛肉輸入を再開しちゃうんだろうなぁ。